何度もいいますが、やはり家計簿を有効に活用をしないかぎり、家計簿をつけたということだけでは、はっきりいって時間と労力の無駄であって、家計簿を利用して、今までの家庭内の経済、家計の問題点の洗い出し、表面に現れていない事柄などを明らかにして管理をすることが重要です。
家計簿を使用することによって、今まで見えなかったものがみえたり、自分はどこにお金を使いやすいかという支出の傾向に気づくことがあったり、また、それは自分にとって無駄な支出か、という客観的に判断ができることによって初めて家計簿が活かされてくるものだと思います。
そして客観的に判断をするときの目安・基準の一つとして、予算という概念を使って、袋わけをして実践してみようということでした。
予算という形で一定の目安・基準があるので、もし支出が基準を超えたとしても、それを何らかのシグナルとしてとらえることができて、この方法は家計を管理をするときの手段としてはかなり役に立つ方法ですね。
目標に達することができなかった、予算をオーバーしてしまった場合は、なぜそういう結果になったのかを原因を突き止め、また逆に目標を達成することができた、予算より少なくて済んだというときは、現状に満足しないで、更に今よりもっとうまくできる方法を考えるということは最初の方の章でお話したとおりです。
そして、そのときの反省した原因をメモする表が、反省シートになります。
反省シート
反省シートはどういうものなのかというと基本的に、予算金額と実際金額を照らし合わせて比較した結果を検証するためのチェック表になります。
家計のシグナルを、反省シートを使用して、実際にどのような問題があったのか、分析して見直してみようというところなのですが、反省シートといっても、これといった形式は特にありません。
形式はないということで、反省シートという名前で、あらためて別に表を作成しなくても、家計簿の隅の方に問題点・反省点を書きこむ欄を作ってしまい、そこに記入しても、かまわないと思います。
また、どのような内容の書き方をするのかは、日記風に文章を書き込んでもいいでしょうし、また簡略化して
◎(できた)
△(まあまあ)
×(だめだった)
など記号を記入しても、問題ないのではないかと思います。
そして、もし食費が×(だめだった)という場合は、外食を控えてお弁当にする、とか、ペットボトルは買わずにお茶を家で沸かして水筒持参というその支出ごとの対策、いわいる節約術を行うということに続いていくんですね。