まずは予算の概念から。
日計表などに、家庭の収支状況の記録をしていると、週なら週のあいだ、月なら月のあいだと、一定の期間の収入金額や支出金額は、ある金額に自然と落ち着いていく現象がみられます。
この金額が定まっていくという現象は、先週とった行動をまた今週も行うというように、日々の生活のリズムそのものが定まっていて、大きく変化をすることがなく、家計簿は経済活動を記録したものですから、記録された金額も行動と共に一定になる、ということがいえます。
この結果、一週間または一ヶ月の収支は、結婚や事故などの、人生の大きな節目を迎える時までは、収支の金額はそれぞれおおよそ一定になります。
このことから、生活の行動・条件が、もし、来月もまた今月と同じ範囲での活動ならば、来月の収入や支出の金額も今月の収支金額と一緒なのではないか、と考えることができ、将来かかる金額をあらかじめ算出することができます。
そして、この将来かかるであろう予定の金額のことを予算といいます。
予算は、収入や支出を予め見積もるということですね。予め計算すると書いて「予算」なんです。そして見積もる際のもとになる情報は、過去のデータになり、過去の情報からおおよその予算を決めることになります。
平成○年支出 | ||
予算 | ||
1月 | 予算内 | |
2月 | 予算オーバー | |
3月 | 予算オーバー | |
12月 | 予算丁度 |
使い方としては、予め金額を見積もっておくわけですから、もし見積もった金額を超えてしまった時、それが収入ならば、何らかの原因によって先月より多くの収入があったということがわかり、逆に支出の場合なら、先月より何らかの理由で支出が多かったということですから、原因を分析して、予算の設定をしなおしたり、今後は引き締め生活を送る、などの意思決定をおこなうことになります。(たたき台)