また、突然なんの金額の根拠もなく、今月予算五百円で過ごす!という無茶なことをいう方がいますが、その予算は過去の情報から見積もった結果ではありませんから、それは予算とはいわずに、どちらかというと願望とか精神論といったほうがいいでしょう。先月が六百円ならそれは予算といえないことはありませんが・・・。
あくまでも、予算の見積もりは、数量的なデータにもとづいて行われなければいけませんね。
結局、予算は予定の数字で、単なる目安でしかなく大事なのは、収入・支出があった実際の収支金額なんだということもポイントです。
予算の力
予算を設定するときのコツは、その科目がどのような周期で発生するのかにあわせて週なら週、月なら月などと一つの単位としてとらえて考えるといいでしょう。
予算は予め見積もることです。食費なら毎日発生しているはずですから、食費の予算を決めるときは週ごとに予算を決めて管理をしたとしても問題はありません。
しかし、レジャーや冠婚葬祭などの、いつ発生するのかわからない臨時的な支出は、週ごとで予算を組むよりは月単位で予算を設定したほうが合理的といえます。
またおなじく、年間単位で予算を設定するときは、ボーナスなどの収入と比較しながら、予算を組むことができるのも一つのメリットになります。
もし、年単位で予算をたてることができれば、年間の収入から年間の予算を差し引いた予定純資産額を、金利が有利な長期の資産運用にまわすなどの期間配分(意思決定)が可能になります。
これは家計簿をつけていて、お金の流れが把握できていなければ、できない業ですね。ここで家計簿をつけている人とつけていない人の差がでることになります。
これを20年や30年の長い間隔で行うと、どのくらいの違いがあるのかは、明らかでしょう。
- 年間予定収入額(年収)
- -
- 年間予定支出額
- =
- 年間予定純資産額
↓
- ◎
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