家計簿をつけることはなにも、自分や家庭のためだけに行うものではありません。
環境と家計簿
家計簿を活用して各家庭がそれぞれ意思決定をすることによって、各家庭のムリ・ムダが除かれ、回りまわって結果、地球環境資源を有効利用しているということにもつながります。
マクロ経済の中で、社会単位の中での家庭というポジションを考えた場合、家庭は消費単位と考えられています。
つまり、資源を使用して、なくしてしまうだけの存在です。(厳密には価値が転化していくそうです。)
その消費単位である家庭それぞれが、思うがままに無駄遣いをしてしまえば、資源は限りがありますから、消費し続ければどうなるかは想像がつくはずでしょう。
ですが、家庭一世帯、または個人一人一人が無駄のない生活、また必要のない行為をひかえると、資源が底をつく時間がそれだけ延びることになります。
期間が延長するということだけでは、根本的な解決にはなってはいないのでしょうが、他に有効な手段がない限りは、なるべく資源の使用を控えるべきではないのでしょうか。
意思決定のページで触れましたが、家計簿を付けることによって、ムリ・ムダを排除することができます。
その結果、限りある資源を有効に使うことができるという、どちらかといえば、こういう使い方もあるよという、派生した副産物のイメージに近いですが、そういった機能も家計簿の一面としてあります。
また同じ考えに、この家計簿の機能を利用して、環境資源を有効に活用しようという、環境家計簿というのが最近注目されています。
環境家計簿というのは、家庭生活における環境負荷量の収支計算を、家計簿による家計の収支計算のように行ってみようという試みで、近年注目されています。
このサイトで環境家計簿について詳しく述べることはありませんが、一つ違う点としては、私が述べている家計簿は経済・お金を対象にしているのに対し、環境家計簿はお金の代わりに、二酸化炭素(CO2)だったりするということの違いだけです。
ですが、みえないものを見えるようにして、羅針盤として使うというつかい方はどちらも同じですね。