次はそれぞれの勘定の内容に入っていきます。
家庭が行う、経済活動は様々です。
最終的に収支計算書は家庭が行う収入についての活動と、支出についての活動が記録されていれば問題はありません。
では、その家庭の収支についての行動内容の取引回数について考えてみると、収入については、おそらくが月一回の給料で、ほとんど数えるほどしかないので、収入としてひとまとめでとらえて記録をしても問題はないでしょう。
しかし、支出においての取引回数については、毎日生活のための商品を購入したり、またレジャーなどのサービスなどの消費、他にも公共料金の支払いなど、また支出の質を考えると、支出にも、いい出費もあれば、単なる無駄遣いなど、支出すべてを同じひとまとまりの支出勘定として扱うのはあまりいい考えではありません。
せめて、生活のための支出と、ゲームや娯楽のための支出くらいは、くくりとしては支出であっても、同じ扱いにはしないで、分けて考えたいですね。
そこで、いつだかお話したように、収入と支出それぞれの言葉にいくらかのゆとりを持たせることになります。
この、ゆとりをもたせて細分化したものを勘定科目といい、収入、支出という大きな枠でまとめられたものを一定の基準、行動の性質が基準だったり、言葉そのもののカテゴリーが基準だったりというように、一定の基準で勘定科目として細かくしていきます。
そうして分けて記録をしたほうがわかりやすいですね。
<様々な収入と支出の取引>
勘定 | 勘定科目 |
---|---|
収入 | 給料 |
支出 | 生活費 娯楽 公共料金 ローン返済 など |
では、勘定科目にはどのような種類があるのかというと、基本は自分がわかればいいのですから、自分の言葉で収入、支出を細かくカテゴリー分けをしていけばいいでしょう。
家計簿の市販の本ならだいたいページの最初に費目別サンプルとしてカテゴリー分けされている表があると思います。
また、もちろん私が独自に勘定科目を作成して、それを使用していただくことも可能ですが、このサイトでは、なるべく一般的で共通した言葉を使用することにします。
それではいったい、勘定科目として何を使用するのかというと、総務省の家計調査のデータ(収支項目分類の基本原則)を、勘定科目として使用することにします。