この章は家計簿としてはあまり重要ではないので、飛ばしていただいても構いません。
勘定、勘定科目、会計期間、収支計算書などいろいろお話してまいりましたが、次は決算書の一つ、貸借対照表についてです。
貸借対照表(バランスシート)
貸借対照表は、ある一定時点における、財務状態を示す計算書類のことをいいます。
また、貸借対照表は勘定の構造上、あらかじめ借方、貸方つまり表の中央から右側と左側に分かれた構造になっているのも特徴でした。
貸借対照表も収支計算書と同じように、家庭の経済活動を財産の面からとらえ、家庭の今後のたたき台としてとしての基礎データを提供して活用するという役割に基本的には変わりはありません。
貸借対照表はある時点における財務状態をしめす計算書なのですが、家庭の中での財産といわれて思いつくのは、実際のところ、お金として価値のある、現金、土地、建物くらいしかないでしょう。
昔は長期間使用が可能だったテレビや家具などのいわいる耐久消費財も、現在では価値はほぼゼロに等しいので(悲しいかな)、それを資産として含めていいのかというのも議論の余地があります。
また、家計簿は現金収支のみを記録した単式簿記ですから、主に家計の収支活動しか記録をされていなく、財産状態についてはシステム上、記録をされていないことも重要なポイントです。
とにかく、家計簿では貸借対照表は、収支計算書に比べて重要度は低いということになります。