【あ~か】
- 一攫千金
- いっかくせんきん
- 一度で大金を儲けること。一仕事で巨大な利益をつかみとること。宝くじなんかイメージしやすいかと思います。ロト6であれば200円で2億円を得ることは不可能ではないですからね。
- 一刻千金
- いっこくせんきん
- わずかな時間が千金にも価するということ。楽しい時や貴重な時を惜しんでいうことば。蘇軾「春夜詩」の「春宵一刻直千金」から。
- 一銭を笑うものは一銭に泣く
- いっせんをわらうものはいっせんになく
- 一銭という小さな金額だからといって大事にしないと、その一銭で泣くような目にあうということ。勤労や倹約などを説くときに用いられる戒めの諺。
- 一擲千金
- いってきせんきん
- 一度に惜しげもなく大金を使うこと。「一擲」はひとなげ、一度にすべてを投げ捨てるという意味。また、大金をかけるということから、主に賭け事などの勝負事に使われる。
- いつまでもあると思うな親と金
- いつまでもあるとおもうなおやとかね
- 親と金はいずれなくなってしまうので、親は生きているうちに孝行を尽くすべきだし、金は思いがけない出費の時のために備えて、倹約を心がけるべきという、自立と節約を促す諺。
- 入るを量りて出ずるを為す
- いるをはかりていずるをなす
- 収入を計算して、入った分だけの支出を行う。収入に見合った支出を心がける。 借金なんてもってのほか、家計の大原則です。
- 売り家と唐様で書く三代目
- うりいえとからようでかくさんだいめ
- 初代は苦労して財産を残し、二代目はそのおかげで暮らしたものの、三代目になると遂に没落して、家を売りに出すようになるが、その売り家札はしゃれた唐様で書いてある、という道楽にふけった三代目の生活を表していることを皮肉ったもの。
- 海老で鯛を釣る(蝦)
- えびでたいをつる
- 蝦のような僅かな餌で、鯛のような大きな獲物を手に入れるところから、少しの元手や労力で、大きな利益を得ることをたとえたことわざ。
- 大掴みより小掴み
- おおづかみよりこづかみ
- 商売は一度に大金を儲けようとすると、かえって無理をしてしまうために元も子もなくしてしまいやすい。それよりも小掴みで、少しずつ儲けて利益を積み重ねていったほうがよいという諺。
- お釜をおこす
- おかまをおこす
- 事業に成功して身代を築く、財産をつくること。貧しさのため生活に困った郭巨が家族の食いぶちを減らそうと、自分の子供を埋めるという壮絶な決断をし、土をほったところ、穴から黄金の釜が出てきて、身代をおこしたという出来事から。
- 奢る者は心常に貧し
- おごるものはこころつねにまずし
- ぜいたくをする者は、いつも欲しいが先にたって、常に不足不満が絶えないので、さみしく、貧乏人とかわらないものだ。
- 親苦子楽孫乞食
- おやくこらくまごこじき
- 親は苦労して財産を作り、子は遊んで浪費し、孫の代には落ちぶれれこじきになるという、世の中の浮き沈みを言ったもの。
- 親子の中でも金銭は他人
- おやこのなかでもきんせんはたにん
- たとえ親子という親密な間柄でも、金銭の問題だけはしっかり他人と同じ関係をとるべきもの。お金に親子はない。
- 負わず借らずに子三人
- おわずからずにこさんにん
- 借金がなく、人の世話にもならず、家には子供が三人くらいる暮らしがまずは幸福であるということ。
- 女三人あれば身代がつぶれる
- おんなさんにんあればしんだいがつぶれる
- 娘を三人持つと、その嫁入りのための費用は相当な額になるため、親の財産はたちまちなくなってしまう。→娘三人
- 貸し借りは他人
- かしかりはたにん
- 金銭の貸し借りは、親子兄弟の肉親の間柄でも、他人と同じように感情の入らない冷たい関係になりがちである。
- 稼ぐに追付く貧乏なし
- かせぐにおいつくびんぼうなし
- 一生懸命稼業にはげめば、少しずつでもそれなりの収入があるので、暮らしに困窮することはない、貧乏ではなくなるという勤労の教え。
- 敵の前より借金の前
- かたきのまえよりしゃっきんのまえ
- 敵の家の前は平気で通れても、借主の家の前はおじけづいて通れない。借金はそれほど辛い。
- がったり三両
- がったりさんりょう
- がたっと音がしてちょっと何かが壊れても、すぐ三両の金が掛かってしまうという、やたらに動くと損をするというたとえ。
- 家内喧嘩は貧乏の種蒔
- かないげんかはびんぼうのたねまき
- おたがいに、いがみ合って仲違いしている家庭は、貧乏になる種をまいているようなものであるの意。
- 悲しい時は身一つ
- かなしいときはみひとつ
- 貧乏で生活がみじめなときは、他人は誰も頼りにならず、頼りになるのは結局、自分自身だけだということ。
- 金があれば馬鹿も旦那
- かねがあればばかでもだんな
- たとえばかな人間でも、金をたくさん持っていれば、周囲が旦那さんと持ち上げてくれる、結局、人にではなく金にお世辞を言っているのだという意。悪く言えば拝金主義。
- 金が敵
- かねがかたき
- お金というものは身を滅ぼしたり、災いを受けたりと人の一生を大きく左右したりするものでもあるし、また、仇敵のようになかなか巡り合わないものである。
- 金がものをいう
- かねがものをいう
- 金銭は言葉や道理以上に威力があるので、たいていの物事をうまく解決してしまうことのたとえ。
- 金に糸目を付けぬ
- かねにいとめをつけぬ
- 金額の大小を問わず、惜しげもなく無制限に金を使うこと。「糸目」は釣り合いをとるために凧(たこ)につける糸のこと、それをつけないとどこまでも飛んでいくことから。
- 金の切れ目が縁の切れ目
- かねのきれめがえんのきれめ
- 金銭で成り立っている関係は、金がなくなった時が関係の終わりだということ。特に男女関係だけに限ったことではない。
- 金は命の親命の敵
- かねはいのちのおやいのちのかたき
- 金のために命を救われることもあれば、金のために命を落すほどの苦を味わうこともあるという、お金は人を活かすことも、ころすこともできるもの。
- 金は三欠くにたまる
- かねはさんかくにたまる
- お金を貯めるには人並みの普通の暮らしをしていたのではだめで、義理、人情、付きあい(交際)を無視するくらいでなければお金はたまらない。 しかしそのような生活をしていれば世間からは相手をされなくなる。
- 金は天下の回り物
- かねはてんかのまわりもの
- お金は一か所にばかりとどまっているのではなく、世間を回って動くから、いつか自分のところへ回ってきて、いずれ金持ちになっているかもしれないから、今は金銭がなくても悲しんではいけないという意味。
- 金持金をつかわず
- かねもちかねをつかわず
- 金持ち金使わず 金持ちほど、むだな金は使わない。また、無駄な金をつかわないので、金持ちの多くはけちだということ。
- 金持ち喧嘩せず
- かねもちけんかせず
- 金持ちは、人と争ってけんかをすれば、決して得することはなく、損になることを知っているので、なるべく他人と喧嘩をしたがらない。
- 金持ちと灰吹きは溜るほど汚い
- かねもちとはいふきはたまるほどきたない
- 灰がたまっている煙草の灰皿の灰吹きのように、金持ちは財産が殖えればふえるほど卑しく、けちになり、生き方が汚くなる。
- 勘定合って銭足らず
- かんじょうあってぜにたらず
- 帳簿の上での計算は合っているが、手許の現金が足りないこと。机上の理論と実際とが一致しないことをいう。